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宝塚歌劇団は、1914年に小林一三が兵庫県宝塚市に設立した、女性だけの歌劇団です。女性だけのため、男性役も女性が演じます。
宝塚のモットーである「清く・正しく・美しく」は、創設者小林一三の教えです。芸能の基本はもちろんのこと、
マナーをわきまえ、一人の女性としての品格を忘れないようにと贈った言葉です。
現在は、花・月・雪・星・宙(そら)の5組にわかれており、1組70~80人の生徒が在籍。その他、いずれの組にも所属しない専科があります。
初舞台生は初舞台を終えると、専科以外のそれぞれの組に配属されます。各組のプロデューサーがその人に合った組に配属します。希望を出す事はできません。多くの人は、1度組が決まったら他の組に移動する事はありませんが、稀に組替えもあります。
公演は、基本的には1部がお芝居、2部がショーの2本立て。お芝居は、洋物だけではなく日本物もあり、歌と踊りが入ったミュージカル仕立てです。
恋愛ものがほとんどですが、男の友情ものも人気です。
ショーはプロローグから始まり、中詰、フィナーレと続きます。ラインダンスや大階段が出てくるのはフィナーレになります。
例外的に一本物もあり「エリザベート」のように1部2部通してお芝居をする公演もあります。
その場合、最後の15分だけコンパクトなショーがつきます。
舞台は、男役トップスターが中心となり、組子を引っ張っていきます。
また、組子は男役トップスターを支え、このピラミットができている組は良い作品ができると言われています。
公演は、宝塚大劇場と東京宝塚劇場を中心に行われ、その他、大劇場に隣接する宝塚バウホール。
梅田芸術劇場や博多座、中日劇場などの公演。全国各地を回る全国ツアーなどがあります。
あまり知られていませんが、宝塚歌劇団に入団して5年目までは、阪急電鉄の正社員ですので福利厚生もしっかりとしています。
6年目からはタレント契約となり個人事業主になります。
気になるお給料について。詳しくお伝えする事はできませんが、一般的に言われている「親からの援助がなければ生活できない」ということはありません。自分のお給料だけで生活されている方は沢山いらっしゃいます。
その他、衣装、かつら、アクセサリーについてですが、衣装を自前で作る事はありません。かつらも、公演の出演シーン数に合わせて劇団が費用を負担して下さいます。足りない場合は自分で負担するか、髪飾りだけを変えて、2場面同じかつらを使うなど、皆さん工夫されています。下級生は、上級生とかつらの形がかぶらないように、かつら屋さんと相談しながら決めていきます。
アクセサリーは、ファンの方からいただくこともありますし、チョーカーなどは、リボンを使って自分で簡単に作ることもあります。また、舞台で映えるアクセサリーを探しに海外に旅行に行くなどの楽しみもあります。
退団時期は自分で決める事ができます。早い人は3年ほどで退団してしまいますが、ずっと宝塚にいたいと思えば、定年の60歳まで続ける事は可能です。
宝塚音楽学校受験について