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2017.12.23
バレエレッスンと願書撮影会を終え、受験シーズン本番を迎える今、見えてきたものがあります。
それは、みんな「いい子」であること。宝塚の受験生は本当に賢くていい子。そして控えめです。
もしかしたら、学校では元気に大きな声で笑ったり笑わせたりしているのかもしれません。「私たちの前だけ」大人しくなっているとしたら残念です。レッスンの時にはもっとイキイキとしてほしいし個性を出してほしい。小さくまとまっている人が多く、がむしゃらさが足りないように思います。
勿論、そうではない人もいますし、そこを引き出すのが私たちの役目ですが、小さくまとまってしまうと大きくするのに時間がかかりますし、受験生が変わりたいと思わなければいつまでたっても変わりません。
逆に、荒削りで体がバラバラ事件になっていても、思いっきり動いてくれているほうが抑えることも修正することも簡単ですし、何よりやる気が感じられます。
以前も記事に書きましたが「やりすぎてみる」くらいが丁度いいのだと思います。
それは「笑顔」や「声」かもしれませんし「ジャンプ」かもしれません。「ピルエット」かもしれませんし「足を高くあげる」ことかもしれません。苦手なことは最低限までもっていき出来ないままにしない。得意なことはどこまでものばす。「このくらいでいいや」という考えは捨ててください。
少し嫌らしいですが、このクラスで私が一番〇〇できるというのを持っていると、自分の見せ場を作れますし自信にもなります。
最低限というのは個人差があると思いますが、例えばピルエットを確実に2回転する。2回転が難しいなら1回転でも音を余らせないようにパッセをキープするなどです。
誰にでも苦手なものはあると思います(私もあります)が、苦手なことについてアドバイスしてもらったら、すぐに実行してみてください。それで出来るようになったら、その感覚を忘れず次のレッスンの時も思い出してやってみる。前のレッスン終了時には2歩進んでいたのに、次のレッスンの時には2歩後退しているというような時間はもうありません。
また、両方通っている方は分かると思うのですが、受験スクールと普段のレッスンでは、求められているものが違います。
私が地方出身で唯一良かったと思うことは、受験スクールが近くになかったため、バレエスタジオで「基礎をしっかり固めることができた」ことです。
両方通っている人は使い分けを。受験スクールのみの人は踊るための基礎を。
受験スクールに通っていない人は、上に書いたように「やりすぎてみる」くらいが丁度いいです。体にいっぱい空気を入れ、呼吸を意識して大きく体を動かすレッスンをしてみてください。
もう1つ気になることは、現時点で体を絞れてきている人と絞れていない人の差が出てきていることです。
願書撮影会の時に、綺麗に絞れてきている受験生とお母様がいらっしゃり、お母様が「もう少し絞りたかったのですが…」とおっしゃいました。十分綺麗になっているし、受験生もその言葉に少しムッとした様子でしたが、この親子のようにダイエットは親子で一緒に頑張ることが理想的です。
以前、蘭舞くんの[宝塚OGインタビュー]でも、お母様がダイエットレシピを考えてくれていましたね。
受験生だけでダイエットをしようとすると、知識がないため「食べない」ダイエットを選択しがちです。しかし食べないダイエットでは体力も落ちてしまいますし、ボーっとしてしまい振りが覚えられないなど悪影響がでることもあります。何より、本番で力を出せないと後悔しますので、食べて痩せられ、良いパフォーマンスを発揮できる「良い食事」を取ってください。
長くなりましたが、話をまとめると「そろそろ本気にならないと間に合いませんよ」ということです。このブログを読んでくださっている方には1人でも多く夢を掴んでほしい。そのために分からないことは質問してほしいし、悩んでいることがあったら相談してほしいと思っています。
残りの期間、自分と向き合い、頼れるところは頼って試験でベストな状態までもっていきましょう。