1次試験に臨むに当たっての基本事項の確認と、意識すべきポイントについてご紹介します。
宝塚一次試験は30秒の面接のみ
一組10人ずつに別れ、順番に決められた事項(受験番号・年齢・身長・体重・出身地・出身校・バレエ歴・声楽歴など)を面接官に伝える集団面接です。
一人の持ち時間は30秒ほど。30秒の中で、いかに面接官の目にとまるか。面接官の求める姿に“あなた自身が近づく事”が合格への近道です。
この1次試験で1000人から400人まで絞られます。第一印象で全てが決まってしまうのです。
では、求められる第一印象とは何なのか。一つずつひも解いていきましょう。
「第一印象」の高め方
まず、第一印象がいいとはどういうことでしょうか。
私は宝塚を退団後、アナウンサー試験で、倍率200倍といわれたオーディションで選んでいただき、お仕事をさせていただいています。オーディションでは、熱意はもちろん、その番組はどういう番組なのか。どういう人を必要としているのかを徹底的に調べて臨みます。
基本的な技術があることが前提ですが、私は、準備をすることで、80%は合否が決まると思っています。この“準備”とは、背伸びをせずに、ありのままの自分を出すこと。自分が番組でやりたいことを整理して、自信を持って自分の意見として発表できるようにすること。自分に芯が通っていれば、難しい質問にも恐れる事はありません。
私が考える第一印象がいい人とは、かわいい・明るい・目がキラキラしている・オーラがあるなどといった抽象的な内容以上に、“この人と一緒に仕事をしたいと思わせる人”だと思います。
音楽学校の試験の場合も似た部分が大きいのではないでしょうか。1次試験での30秒の面接では、それまで準備したものを全て出した30秒でなければなりません。30秒で試験官に「この人が宝塚の舞台に立つ姿をみたい」と、期待をもたせなければならないのです。
◇「第一印象を高めるために」対策
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