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2018.01.28
【 3次試験とは】
3次試験では、面接と健康診断が行われますが、面接は、1次2次試験とは大きく異なります。
1次2次試験では、10人ずつの集団面接で、決められた事項のみを伝えるだけでしたが、3次試験では、試験官からの質問もあります。何を質問されるかは、その人によって違うため、臨機応変な対応とコミュニケーション能力が必要です。
一般的な例を出すと「好きな作品は何ですか?」「その作品のどこが好きですか?」という質問です。
この質問に正解はないので、自分の思った事を言えばいいのですが、どこが好きかといわれたら、、、と、言葉に詰まってしまう人が多いように感じます。
1次試験の時に準備が大事だとお伝えしたように、3次試験では、あらゆる質問を想定して答えを用意しておく準備が必要です。
仮に、とても難しくて困ってしまう質問がきても、表情を強ばらせてしまったり、慌ててしまわないように、何がきても笑っていられるような度胸もあるといいですね。
3次試験では、私は手振りなどを使って表現することもありだと思っています。また、楽しい事を話しているときは、目がなくなるくらい笑う瞬間があってもいいでしょう。
3次試験まできたら、もうどの人を合格させてもいい状態ですので、ここで一歩前に出る為の練習をしていきましょう。
【 3次試験は本気度が試される】
先程もお伝えしたように、3次試験まできたら、どの人が合格しても良いところまできています。
3次試験では、1次試験ほど時間は短くないものの、面接時間は1・2分と思っておいてください。何十分もあなたという人が見えるまで面接してくれるわけではありませんので、どんなに熱い思いをもっていても、それが表に表れなければ面接官には伝わりません。宝塚受験生はおとなしい性格の人が多いので、あまり自分の気持ちを強く出さない傾向があります。3次試験では「絶対に合格して、宝塚の舞台に立ちたい」という気持ちをぶつけましょう。
① 感情を出す
「喜怒哀楽」ここでは、受験に必要な「喜」と「楽」を鍛えましょう。
まず、あなたが好きな物を食べた時、美味しい事を伝えるには何が必要でしょうか。心の中で最高に美味しいと思っていても、暗い表情でボソッと美味しいと呟いては、相手には全然伝わりませんよね。やはり重要なのは、表情と声なんです。
しかし、難しいのは感情に正解は1つではないことです。ある人は、美味しいと感じたら目を見開くかもしれませんし、ある人は目を瞑るかもしれません。また、美味しいという声は高くなるかもしれませんし、味を噛み締めるように、落ち着いたトーンで言うかもしれません。
このように、いろんなパターンがあることを知っておくと引き出しが増え、感情が出しやすくなります。
今からでも、美味しいものを食べたら「美味しい」と。嬉しいことがあったら「嬉しい」宝塚を観劇して感動したら「その興奮」を声に出すことを心がけてみてください。
② 表現を豊かに
昔、音楽学校には大関先生という演劇の先生がいらっしゃいました。よく授業で「キリンさんが好きです。でもゾウさんのほうがもーっと好きです」という企業CMの言葉を使われていました。その言葉をみんなの前で披露すると「うちのゆうか(お孫さん)のほうが100倍上手いわよ!」が決まり文句でした。
その言葉の裏には、もっとはっちゃけていいのよ。教室中を走り回ってもいいのよ。感情を出しすぎてわけが分からなくなってもいいのよ。「そのいい子ちゃん(優等生)の仮面を外しなさいよ!」という意味が込められていたと思います。
私の仮面が外れた時は本科生の時、1年以上もかかってしまいましたが、その時はじめて名前を覚えていただきました。笑
表現を豊かにする上で大切なことは、自分の持っている感情だけで終わらせるのではなく、色んな人の表現を見ること感じることだと思います。自分の中にある表現方法なんて限られていますし、他の人の表現を見て感心するだけではなく、いいところは採用して私だったらどうするか考え、自分流の感情を表現してみる。
これは何人かでワークショップみたいにしなければ分からないことですが、例えば宝塚を見て、好きなセリフを覚えて本気で演じてみる。そのレパートリーが増えれば増えるほど、自分の中の表現が広がり、豊かになるはずです。もちろん「キリンさんが好きです〜」もやってみてくださいね。
③ 質疑応答対策
質疑応答は、普段から宝塚、クラブ活動、好きなことを口に出すことが最大の練習方法です。パッと思いつかない場合は、思い浮かんだ時にすぐにメモをとるようにしてください。嬉しかったこと、楽しかったこと、驚いたことなどもメモしておくと話のレパートリーが多くなります。
あらかじめ、質問されてもおかしくない質問は答えを考えておくといいですね。願書に書いた自己アピールについて触れられることは多いと思うので、自己アピールの延長の言葉も考えておきましょう。
質問には堂々と答え、目が泳がないようにしましょう。質問をされたら、その試験官のほうを向いて答えますが、最後までその人を見るのではなく、ある程度のところで面接官全員に話しかけるように目線を動かしましょう。