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2018.01.07
2次試験では、30秒ほどの面接に加えて、歌唱・舞踊があります。
面接は1次試験とほとんど変わりません。決められた事項を言って、横・後ろと体型確認と一番良い笑顔を見せてくださいと言われます。
歌唱では、課題曲の中から1曲選んだものと、コールユーブンゲン5度程度で8小節の新曲があります。
舞踊では、当日にバレエとジャズダンスの振り付けを受け、2名ずつ踊ります。受験する年によっては、音楽に合わせて自由に体を動かすリズムダンスがありますので、リズムダンスがあっても大丈夫なように準備をしておきましょう。
この2次試験で、やっと今までレッスンしてきたバレエや歌を披露できます。ここで求められているのは、「綺麗」に踊ること、歌うことではありません。
宝塚式の踊り方、歌い方をマスターした人が2次試験を突破することができます。2次試験では約400人から約120人にしぼられます。
【舞踊】
ここでも、面接で練習した笑顔が重要なポイントとなります。笑顔で踊ることは簡単なことのように思えますが、練習している人としていない人の差は、はっきりと出てしまいます。
振り付けも普段のバレエとは構成が異なります。アダージオからグランバットマン、プチジャンプ、グランワルツも全て1つの振り付けに組み込まれているため、1曲が長くなり、振り覚えのスピードと集中力、1曲踊りきる体力が必要になります。
また、普通のバレエでは使わないタメや上半身の動かし方も大事になります。
宝塚流の「見せるバレエ」だということを忘れずに、小さくまとまらずに踊りましょう。
日頃の練習としては、基礎を徹底的に。その後、ピルエットは2回以上まわれるようにする。足はできるだけ高く上げる。アラベスクは、次のパの音にかぶるくらいキープする。等です。呼吸を深く意識すると、動きが大きくなり踊りに表情もでてきます。
【歌唱】
課題曲は毎年変わりますので、願書が発売されたら、すぐに練習を始めましょう。
受験スクールでは、新曲のレッスンがありますが、普通の声楽教室の場合、新曲の練習がないこともあります。コールユーブンゲンやコンコーネのレッスンをお願いしてみてください。本番は、譜読みの時間が短いので、譜を読むところから時間を計ってレッスンしましょう。
【1次2次面接のポイント〜入室から退室まで〜】
これまで、笑顔や姿勢、発声などのポイントを動画などを交えてお伝えしてきましたが、
今回は、それらをマスターした上でのプラスアルファ。面接会場の入室から退室までのポイントをご紹介します。
まず、廊下は舞台袖、面接会場の扉を開けたら舞台上だと思って下さい。
1組10人ずつ教室に入ります。前の人に続いて、小走りでスピーディーに行動しましょう。くれぐれもドタドタと走らないように注意してください。
座って順番を待っている間も、面接官は見ているかもしれませんので、気を抜かないでください。背筋をピンとのばし、膝をつけて座りましょう。手は左手を上にして、足の上においてください。
自分の番がきたら印の位置にたち、つま先は60度くらいに開きます。膝がつくようにまっすぐ立ちましょう。この時、指先は軽くそろえ、足の側面にそわせてください。
ここでいきなり笑顔になってしまうとおかしいので、座って待っている間も笑顔・目力を忘れないでください。
あとは、練習してきたことに自信をもって、決められた事項を大きな声でゆっくりとハッキリと伝えましょう。前に紙が貼ってあるので、見ながらで構いません。注意したいのは、機械的にならないことです。ポイントポイントで首を縦に動かすと、楽しそうに一生懸命頑張っている感じがでて好感度が上がります。
笑顔・発声・立ち姿と1つ1つチェックしなくても出来るように、何度も基本レッスンを繰り返しましょう。
少し応用になりますが、学校名を言う時、○○高等学校の「がっこう」の「が」は濁音ですが、○○中学校の「が」は鼻濁音になります。「んが」と言うように、小さな「ん」を入れると、心地よい発音になりますので取り入れてみてください。
自分の番が終わったら、元の席に戻ります。教室を出るまでが試験ですので、ホッとして背中が丸くなったり、足が開かないようにしましょう。
他の受験生を待っている間の目線は、まっすぐ前を向いていても、面接中の受験生を見ていても大丈夫です。受験生を見る場合は、目だけ動かすのではなく顔ごと動かしてくださいね。
全員が終わったら、またスピーディーに教室を出ましょう。