タカラジェンヌにとって、笑顔が可愛い・美しいことは最重要項目です。元気で明るい、はじける笑顔を見せましょう。
まずは、自分の笑顔を確認してみて下さい。口だけ笑っていて目が笑っていない、さみしそうな笑顔である、口角が下がっている、目力がない、写真でいつも同じ顔をしている・・・という方は、徹底的に笑顔を鍛えましょう。
私は幼い頃から、あまり笑っている写真がなく、唯一大笑いしている写真は、後ろからくすぐられている写真でした。そんな私が、花組に配属されて初めての作品「La Esperanza」「TAKARAZUKA舞夢!」、ショーの演出家藤井大介先生から、お稽古の時、花組全員の前で「君の笑顔は人を幸せにする」といっていただいたことを覚えています。
当時は、なぜ自分が呼ばれたのかと恥ずかしい気持ちが上回っていましたが、今考えると、配属されたばかりの生徒に対して、演出家の先生が声に出して褒めてくださるなんて、とても有難い事でした。
ここでは、私が受験時に毎日実践していた笑顔の練習方法をお伝えします。朝・夜の歯磨きの時間と短い時間でかまいませんが、毎日鏡の前でやってみてください。
トレーニングの一例
①笑顔の位置を筋肉で覚えよう
割り箸を1本用意します。横にしてくわえましょう。そのまま「いーいー」と声に出しながら30秒ほど続けて下さい。この時、口角が上に上がるように意識してください。
②頬の位置を覚えよう
まず大きな「あ」の口を作ります。大あくびをするイメージでもOKです。「あ」の口が出来たら ゆっくりと下あごだけを動かし「い」の口にします。ここが、笑顔の頬の位置です。
③目力を鍛えよう
実は、自分が目が細い小さいと思っている人でも、開けていないだけだった。ということが多くあります。
・使っていなかった上まぶたの筋肉を鍛え、目力をつけましょう。
・鏡の前に立って、目の奥から目を開く意識をしましょう。
・眉毛やおでこの筋肉に頼らず、上まぶたの筋肉だけで目を開きましょう。
これらの練習をすることで、笑って目がなくなってしまうという現象をさけられます。
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私が実際に行っていた練習は、この3つだけです。簡単ですので毎日続けてみてください。
「目は口ほどに物を言う」というように、目は、言葉に出さなくても自分の意志を伝えてくれます。絶対に合格したいという気持ちは目力・瞳に表れるもの、是非意識してくださいね。