よく「受験スクールには通った方がいいですか?」というご質問をいただきます。
私の答えは「yes」ではありますが、条件が付きます。
まず、受験スクールに通うことのメリットは、
・宝塚を目指す仲間ができること
・宝塚OGから直接指導してもらえること
・受験に特化したレッスンができること
などがあげられます。
受験というのはどういうものなのか。どんなレッスンをしているのか。
面接や新曲のレッスンなど、宝塚独特の試験対策を効率的にできるという点は、やはり受験スクールは優れていると感じます。
では、デメリットは?
・受験スクールの色に染まりすぎてしまう
・基礎をしっかり学ぶ時間がない
・レッスンの選択肢が少ない
私は、受験スクールに通っているから大丈夫!という意識は危険だと感じています。
以前の記事でもお伝えしたように、受験スクールは、基礎を教えてくれる場所ではなく、宝塚受験のエッセンスを加えてくれる場所。
いつものレッスンにプラスアルファで通う場所だと思うのです。
理想は、しっかりとバレエ教室や声楽教室に通って、プラスで宝塚式のバレエや声楽、面接、新曲のレッスンに通う。
週1や月1のスポットで通うだけでも構わないと思っています。
もちろん、スクール以外の場所でしっかりレッスンしていることが条件です。
また、もし新曲が苦手だと思ったら、新曲のレッスンを多く通ったりできるといいなと感じているのですが、
スクールは何曜日の何時にこのレッスンと決まっているので、それは現状難しそうです。
こんなことを言ったらスクールの先生に怒られるかもしれません。あくまでも私の考えですのでご了承下さい。
最近、受験スクールで教えている先生から聞いたお話では、
「スクールに通っているんだから全部教えてくれるんでしょ。ここにいれば大丈夫なんでしょ。」という受け身の受験生が多いそうです。
振りを覚えたら終わりではなく、その振りをどうしたら今よりも上手く踊ることができるのか。ここを自分達が考えて行動してほしいと言います。
週何回も通って淡々とレッスンをこなしているだけではもったいないです。次のレッスンまでに今日より上手くなるよう、例えば先生に質問に行く。
うまい人の踊りを研究してテクニックを盗む。レッスンが終わっても、教室があいているなら復習をする。など、みんなと同じことをして終わりではなく「もっともっと」という姿勢が大切です。
ということで「受験スクールには通ったほうがいいですか?」という質問には、「通ったほうが良いですが、通っているということだけで安心せず、
今よりも上手くなるにはどうしたらいいかを自分で考えられるようになる」ことが大切だと思います。