<質問>
今年度(108期生)の受験を考えています。
レッスン経験がなく、これからバレエと声楽は体験に行きます。
以前から宝塚歌劇団が好きで、入りたい!と思っていますが、心配性でマイナスなことばかり浮かんできて、受験を躊躇してしまいます。
<回答>
ご相談ありがとうございます。
レッスンは未経験だが来年受験するとのこと。
受験時にレッスン歴が短いのは仕方がないので、この1年でどれだけのことができるようになるかが勝負になります。
1年でこれだけできるようになった、音楽学校2年間ではこれだけの成長が見込める。と試験官に思わせるよう頑張りましょう!
性格がマイナス思考とのこと。
元々の性格を変えることは難しいことですが、そもそもプラス思考すぎる人は、舞台人にあまり向いているとは思いません。
不安や心配があるからこそ、沢山レッスンをしたり準備をしたりといい舞台人になっていきます。
ただ、不安な気持ちは表情に出やすいので、そこは改善していかなければなりません。
舞台人になるということは、与えられた役によって色んな人物を演じるということ。
その練習だと思って、明るくて元気で前向きな受験生を演じてみてはどうでしょう。
はじめは上手くいかなくても、1年続ければ掴めてくるはずです。
具体的なやり方としては、とにかく「笑う」ことから始めてみてはいかがでしょうか。
受験において「笑顔」は重要な審査対象になってきます。
普段良い笑顔をしていても、バレエを踊ると表情が固まってしまったり、上手く笑顔が出ない方は沢山いらっしゃいます。
私は、笑顔は技術だと思っています。
宝塚だけでなく、アイドルやタレントの皆さんがいつも笑顔でいられるのは、どうしたら自分が一番魅力的に見えるかを研究して分かっていて、人前に出たら自然とスイッチが入るところまで訓練しているからだと思います。
まずは、いつも笑顔でいること。
やってみてください。
今回レッスン歴について少し触れましたが、
実際私も、バレエ歴1.2年でこんなに踊れるの!?と驚かされたことは何度もあります。
記事にも書いていますが、レッスン歴が長ければいいというわけではなく、もっとも印象が良くないのは、
レッスン歴が長いのに形になっていないことです。
成長の余地が限られると思われてしまっては、良い結果は得られないと思います。
私は受験生に「来年はこの1年の成長分が見られるよ」と言っています。
レッスン歴の短い人は、勢いよく更なる成長を!
レッスン歴の長い人は、劇団の即戦力を目指して!
レッスン歴は長いけど自信のない人は、この1年で何年分かの成長を取り戻せるように頑張りましょう!