ヨガインストラクターとして活躍している彩咲(あやさき)めいさん[91期娘役]に、宝塚受験までのエピソードや受験生に向けてのメッセージを聞いてきました。インタビュー後編です。
インタビュー前編はこちら
瞳 ダイエットはした?
彩咲 ダイエットに関しては、何も分からなかったので、食べなければ痩せるだろうと思っていました。無茶なダイエットをしましたね。最後の追い込み時期はリンゴジュースしか飲んでなくて、同級生からリンゴジュースの人って言われていました。笑
痩せたけど反動もきました。無理しているから、精神的にもすごくピリピリしていて。無理なダイエットは本当に良くないです。
瞳 2回目で合格したけど、1回目の受験と何が違った?
彩咲 楽譜が読めるようになりました。1回目は課題曲しか練習していかなかったので「移動ド」の意味が分かりませんでした。2回目は、移動ドで読めるようになったし、コールユーブンゲンも読めるようになりました。それが大きかったかな。
あとリズムダンス!1回目の時は手拍子で1分間頑張ったから。笑 そこからは、だいぶ進化したかな。
瞳 面接はどうだった?質問とか覚えてる?
彩咲 身長のことしか聞かれませんでした。家族の身長聞かれて、弟の身長も言ったら、弟の身長はいらないって。笑 和やかな雰囲気でした。
好きな作品とか、好きな上級生の名前、やってみたい役とか、沢山準備していったのに全然聞かれませんでしたね。笑
瞳 受験生は、バレエや声楽を頑張っているけど、いつものレッスンに何をプラスしたら合格に近づけるかな。
彩咲 自分の長所を伸ばすことかな。私は、ジャンプと回転が好きだったから、ピルエットだったら3回転できるようにする。得意なことをどんどん伸ばしていって、試験でピルエット3回転したら審査員は「おー!」ってなるし、自分の強みを作ることかな。
私、今、ヨガインストラクターをしているんですけど、受験スクールのレッスン始まる前に「瞑想」を取り入れたらいいんじゃないかって思うんですよね。1日1分で効率が上がるんです。マインドもコントロールできるしイライラしなくなるんですよ。
瞳 最後に受験生にメッセージをお願いします!
彩咲 若いし無理なこともできちゃうけど、ストレスを溜めると、どこかで爆発してしまったり反動がくるから、発散できる場所があるといいですね。
受験って、1人で頑張るものじゃなくて、親の力が大きいと思うんです。習い事にしてもお月謝がいるし、ダイエットも親の協力が必要ですよね。切羽詰まると、自分だけで頑張ってるって思い込んじゃって、周りの人への感謝の気持ちを忘れてしまう。感謝の気持ちを忘れず、悔いのない生活をしてほしい。
受験を楽しんでほしいですね。
〜インタビューを終えて〜
めいちゃんは、学年は1つ違うけど同級生。呼び名こそ「さん付け」だけれども、気さくに話しかけてくれる貴重な存在です。在団中は下級生の面倒見もよく、色んなことによく気づく、任せられる下級生でした。
めいちゃんの場合、自分に今足りていないもの、やらないといけないことが明確に見えていて、確実に1歩ずつ前進していることが分かります。
誰かに言われたことをやるのではなく、自発的に問題を見つける力。週5の受験スクールで満足せず、レッスン以外の時間も日常的にコンプレックス克服に動いています。この「日常的に」というのが大事で、レッスンの時だけ意識していても足りないと思うのです。みんなと同じことをして満足するのではなく、それ以外の時間をどう過ごすか。この夏休みの宿題にしてみてくださいね。
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