ヨガインストラクターとして活躍している彩咲(あやさき)めいさん[91期娘役]に、宝塚受験までのエピソードや受験生に向けてのメッセージを聞いてきました。
瞳 宝塚を目指したきっかけは何かあったの?
彩咲 幼い頃からバレエを習っていたこともあって、中学校の担任の先生に、将来こういう世界もあるよって、宝塚を教えてもらいました。その頃、近所の人からたまたまチケットを譲って頂いて、受けてみようかなと。
瞳 近くに住んでいたのに宝塚知らなかったんだ!
彩咲 そう、知らなかった!宝塚の舞台を見た時、なんとなく「私はここに立つんだろうな」と思って受験しました。
瞳 何を見たの?
彩咲 星組公演の「我が愛は山の彼方に/グレート・センチュリー」
星奈優里さんのリベルタンゴを見て、この人の後ろで踊りたい!と思いました。
瞳 受験を決めてからどんなレッスンをした?
彩咲 バレエは3歳から習っていたんですけど、試験では歌が必要だったので声楽を習いました。
1回目の受験のときは、どういうレッスンをしたらいいのか分からなくて、声楽もカルチャーセンターで習っていました。
1回目の受験では、1次試験だけ合格。でも、これで1次試験を受かったということは、ちゃんと受験スクールに入れば受かるのではないかと思って、2回目のときは受験スクールに通って合格しました。
瞳 受験スクールはどうやって探したの?
彩咲 母が公演プログラムで見つけてくれたんです。母も私も、受験スクールは1つしかないと思っていたので、ここに入ろう!って。他のスクールもあることを知ったのは、スクールに入ってからですね。
瞳 スクールにはどのくらいのペースで行ってたの?
彩咲 初めは週3の予定だったのですが、家が近いこともあって週5で通っていました。
瞳 週5!辛いと思ったことはなかった?
彩咲 辛かった。笑
それまで、自由に習い事をしていたから、受験スクールの独特なルールや雰囲気に慣れなくて。友達とも遊べないし。本当は、高校2年と高校3年とあと2回チャレンジできるけど、スクールも大変だし、今年ダメだったら来年受験しないって決めていました。1回って決めていたから、頑張れたのかな。
瞳 辛い時にフォローしてくれる人はいたの?
彩咲 私、声楽のレッスンが厳しすぎて、途中で帰ってしまったことがあるんです。でも、先生の周りの人が「先生が厳しく言うのは、あなたのことを思っているからなのよ」ってフォローしてくれました。あの言葉がなかったら、スクールも受験も辞めていたかも。
瞳 スクールで教えてもらうこと以外に、努力したことはある?
彩咲 私、自分の顔にコンプレックスがあって、何でこんなに可愛くないんだろうって思っていた時期があるんです。
そんな時、学校の先生に宝塚の受験を勧められて、そんな綺麗な人ばかりのところ無理だって思っていました。スクールに行くと、みんな笑顔が素敵で、夢に向かって頑張っている人ってキラキラと輝いて見えるんです。
鏡を見て、自分の顔のどこが嫌いなのか探しました。口が大きいのに口角が下がっているところとか、目がつり上がっているところ。これを、どうしたら克服できるかなって。「笑顔 練習」で調べたり、海外セレブの間で、8〜10本歯が見えているのがダイヤモンドスマイルって言われているから、笑顔で歯が8本見えるように笑う。普段、歩いているときも、口角を上げるとか日常的にやっていました。
あとは写真の写り方かな。願書の写真も大事なので、自分が可愛く写る角度を研究しましたね。
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