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2017.07.06
今年退団したばかりの冴華(さえばな)りおなさん[94期花組男役]に、今まで聞いたことのなかった受験までのエピソードや、受験生に向けてのメッセージを聞いてきました。そのインタビュー後半です
瞳 スクールは厳しかった?
冴華 いや、優しかったですよ。でも、受験までの時間がなさすぎて必死でした。脚を180度以上開けって言われるんです。
スクールに通って良かったなと思うことは、受験会場で、同じスクール出身の仮本科生が話しかけてくれるんですよ。優しくて、心強かったです。1人で受験した同期は、心細くて本当に不安だったと言っていました。
瞳 今年受ける受験生に、何かアドバイスあるかな?
冴華 私自身、受験の時、実力があったわけではないので、アドバイスは少ないんですけど、出来なくても、出来ているように見せるはったりだったり、アピール、とにかく印象を残すことですかね。もちろん実力はあったほうがいいです。爽やかで明るく元気に、宝塚大好き!入りたい!という意気込みは伝わった方が、確率は上がると思います。
あとはダイエットですね。自分の持っているスタイルの中で、一番キレイな状態で臨んだほうが、胸をはって試験官の前に立てると思います。
瞳 りおなもダイエットしたの?
冴華 とにかく受験まで時間がなかったので、スクールの先生に「あなたに出来ることはダイエットしかない」って言われて。笑
1日1食です。今考えたら危険だなって思うんですけど、受験直前の3月に入ってからは、あんぱんとサラダだけでした。甘い物を食べないと動けないような気がして。時間に余裕がある人は、もっと計画的にダイエットをすることをおすすめします。
瞳 あんぱんとサラダダイエットは効果あった?
冴華 デコルテがギスギスになりました。172cmで52kgかな。もともと骨太なので体重はあまり落ちませんでしたけど。でも、そのときは、最大限努力しましたよ。
実は、音楽学校時代にもダイエットをしたのですが、朝を青汁にしていました。あと、どうしても食べたいもので、カロリーや脂肪分が多いものは、夜は我慢して朝食べるようにしていましたね。
瞳 りおなは何をするにも本当に全力だよね。
冴華 だって後悔したくないじゃないですか。始めないというのは後悔になりますから。踏み出して頑張ったら後悔じゃない。最大限頑張ったんだから。その時間は無駄じゃないし、たとえそれがダイエットでも、自分が思っていたより痩せることができたり、結果がでると、周りからも綺麗になったね!と言われて自信にもなります。頑張る前の自分より、上のステップにいけてるんですよ。
瞳 同期でも年齢の幅が3歳あるじゃない?やっぱり合格のタイミングってあるのかな?
冴華 期のカラーもありますし、実力があっても縁がないことはあると思います。辛いと思うけど、もし落ちてもマイナスに考えなくていいんですよ。悔しい気持ちをバネにして、次に繋げてほしいですね。あと、どんな時でも、頑張って頑張り抜いた自分を認めて褒めてあげてほしいです。
〜インタビューを終えて〜
在団中から、りおなはとても頑張り屋さんで、人の何倍も練習して、お稽古場ではいつも汗を滝のように流していました。今回話を聞いて、改めて熱い男。いや、女性だなと思うのと同時に、なんだか応援したくなるオーラをもっていると感じました。
「始めないというのは後悔」この言葉は、宝塚の受験生だけが当てはまる言葉ではありませんね。
私自身、このブログを立ち上げたいと思ってから、実際に立ち上げるまでに2年かかりました。なぜこんなに時間がかかったかというと「不安」だったからです。私は起業家ではありませんし、サイト運営のノウハウも分かりませんでした。最後に私を動かしたのは、やはり「後悔したくない」という気持ち。そして、私がやらなければ誰がやるんだという「使命感」。アドバイスをくれる「仲間」がいたことです。
何かを始めるというのは勇気のいることです。もし、宝塚の受験について悩んでいる人がいたら、その一歩を踏み出すお手伝いができればと思っています。