宝塚受験体験記⑧入寮から入学式

入寮の日は布団や収納ボックスなど、必要なものを1日で入れるので、その日だけ親が寮に入ることができました。

寮に荷物を入れ終わると、ここから親と離れての生活が始まります。確か、荷物を入れたあとは音楽学校に向かわなければならないのですが、急いでいても時間がなくても、親にはしっかりと「行ってきます!」と言いましょう。ここを逃したら入学式まで会えません。

今は寮が建てかわり、中もすっかり変わってしまったようですが、当時は本館と新館があり、本館の2階から4階までが予科生の部屋でした。私の期は寮外生が6人しかいなかったので、44人が寮。2.3人部屋で、私は咲真たかねと同室でした。

入寮から入学式までのオリエンテーションでは、覚えることや作業することが多く、毎日夜は同期と1つの部屋に集まっていました。

まだ、同期の名前も分からないので、みんな、名前を書いた紙を首から下げていて、年上のお姉さん達を「さん付け」で呼んでいました。

音楽学校生といえば、グレーの制服ですが、予科生の靴下は折り返しの部分が何センチとか校章と名札の間は指何本分など細かく決まっており、入寮して最初の作業は、制服のスナップ付けでした。

袖からブラウスが何センチ見えるように左右に3個ずつ。ベルトがたるまないようにお腹に1個など、入学式まで、夜な夜な作業をしていました。

また「分担」はお掃除だけでなく寮の分担もあり、私は洗面所点検と髪型委員も担当していました。洗面所点検とは、洗面台にはねている水分を拭き取ったり、電子レンジを綺麗にする係です。私は本科生の部屋のある1階担当。本科生の目を気にしながらの点検は、なかなか大変なものでした。

髪型委員は、同期全員の髪型をチェックするという係で、少しでも乱れている同期がいると代表して怒られます。私は娘役担当で、男役担当は冴月瑠那でした。

髪型委員の分担さんは、普段とても面白い方で、怒っているときもユニークな発想と言葉を使ってこられるので、斜め上の発想に無表情でいることが大変でした。

忘れられないのは、男役の前髪が前に崩れてきてしまった時の「吟遊詩人かよ!」という言葉。完全に内輪ウケですが、今でも、同期が集まると話題になります。

実はお掃除分担が決まるのは、その後。一番最後なんです。入学式の時、本科生の方から校章をつけてもらいますが、裏には分担さんからの優しいメッセージが細かい字でギッシリと書いてあります。これがとっても嬉しいんですよね。

因みに、私のお掃除場所は「8番教室及び職員室前の廊下分担」。お掃除場の名称が長すぎて、なかなかみんな覚えられなかったなぁ…。

私が知っている範囲の歴代の分担は、
初姫さあやさん→雫花ちなさん→愛花ちさきさん→私→白姫あかりちゃん→月野姫花ちゃん
花組率高いです!!

話が逸れましたが、入学式までのオリエンテーションで色々な担当が決まり、作業をして、必要なことを覚えて…。と、晴れの舞台である入学式は寝不足で迎えました。

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